「ソフトテニス部に入部したけど、周りは経験者ばかりで、自分だけボール拾いばかり…」
「先輩やコーチに質問したいけど、練習の邪魔をしちゃいそうで、なかなか声をかけられない…」
「部活がない日も練習したいけど、家で一人、一体何から始めればいいんだろう…」
高校に入学し、新しい挑戦への期待に胸を膨らませてソフトテニス部に入った、あなた。その向上心あふれる気持ちとは裏腹に、経験者との埋めがたい技術の差に、焦りや悔しさを感じていませんか?
もし、あなたが本気で「上手くなりたい」「友達に追いつきたい」と願うなら、この記事はまさに、そんなあなたのためのものです。

ただのメニュー紹介ではありません。あなたが迷わずに進めるように、具体的な1ヶ月の練習ロードマップを用意しました。
この記事を読み終える頃には、「何からやればいいか分からない」というあなたの悩みは完全に消え去り、「これなら私にもできる!」という確信と、練習へのワクワクした気持ちで満たされているはずです。
さあ、私と一緒に、あなたの可能性を最大限に引き出す自主練の旅を始めましょう!1ヶ月後、部活の仲間を「え、いつの間にそんなに上手くなったの!?」と驚かせるのは、あなたです!!
なぜ自主練が大切なの?初心者が経験者に勝つための唯一の方法
「練習は部活の時間だけで十分じゃないの?」と思うかもしれません。しかし、断言します。初心者が経験者に追いつき、追い越すためには、自主練が絶対に不可欠です。
部活のような集団練習は、ダブルスの連携プレーや試合形式の練習など、チームとしての動きを学ぶ貴重な場です。しかし、部員が多ければ多いほど、一人ひとりがボールに触れる時間は短くなり、コーチが個人のフォームをじっくり見てくれる時間も限られます。
上達の早い選手は、この事実を理解しています。そして、部活以外の時間で、誰よりも多くラケットを握り、地道な基礎練習を繰り返しているのです。自主練には、集団練習では得られない、計り知れないメリットがあります。
- ① 正しい動きを体に「記憶」させる時間:美しいフォーム、正確なボールコントロールなどこれらはすべて、筋肉と神経に正しい動きを何百回、何千回と反復させることで初めて身につきます。自主練は、そのための「記憶」の時間を誰にも邪魔されずに確保できる唯一の機会です。
- ② 自分だけの課題と向き合える:「私の課題はバックハンドだ」「もっとフットワークを速くしたい」といった、自分の弱点を克服するためだけに時間を使うことができます。苦手なことから逃げずに向き合うことで、あなたの技術は飛躍的に向上します。
- ③ 揺るぎない「自信」が生まれる:「自分はみんなが見ていないところでも、これだけ努力してきたんだ」。その事実は、試合のプレッシャーがかかる場面であなたを支える、何よりの精神的な拠り所となります。自主練で流した汗は、決してあなたを裏切りません。
- ④ ライバルに差をつける最大の武器になる:経験者の選手も、もちろん練習をしています。しかし、彼らが休んでいる時間、遊んでいる時間に、あなたがこっそり努力を重ねることで、その差は確実に縮まっていきます。自主練は、まさに「下克上」を果たすための最大の武器なのです。
【最初の1週間】すべての土台を作る!超基本の自主練メニュー3選
焦る必要は全くありません。最初の1週間は、ソフトテニスのすべてのプレーの土台となる「型」を体に覚え込ませることに集中しましょう。この土台がしっかりしていれば、今後の上達スピードが劇的に変わります。

1. 正しいラケットの持ち方(グリップ)を完璧にマスターする
これがすべての始まりです。自己流の変な癖がつく前に、正しいグリップを体に染み込ませましょう。初心者がまず覚えるべきは「ウエスタングリップ」です。
【ウエスタングリップの簡単な覚え方】
- ラケットの面を地面と平行になるように置きます。(床に置いてもOK)
- そのラケットを、真上から「こんにちは」と握手するように、優しく握ります。
- 親指と人差し指で作られるV字のラインが、グリップの真上(やや内側)に来ていれば正解です。
【ここがポイント!】
- 力を入れすぎない: 卵を握るような優しい力で握りましょう。力みすぎると、手首が固くなり、しなやかなスイングができなくなります。
- 時々、イースタングリップも試してみよう: ラケットを地面と垂直に立てて、横から握手するのがイースタングリップです。ボレーやスマッシュで使いますが、今は「こんな握り方もあるんだな」と知っておくだけでOK。基本はウエスタングリップを徹底しましょう。
- 家での習慣に: テレビを見ている時、勉強の合間など、気づいた時にラケットを握る癖をつけましょう。無意識に正しいグリップが作れるようになれば第一段階はクリアです。
2. タオル1本で理想のスイングを作る「究極のタオル素振り」
「家でラケットを振るのは危ない…」そんなあなたのための最高の練習がこれです。タオルがあれば、いつでもどこでも理想的なフォーム作りができます。
【準備】
- 少し長めのフェイスタオルの先端を結んで、コブを一つ作ります。これにより、振った時に遠心力を感じやすくなります。
【待機姿勢】
素振り始める前に待機姿勢を正しましょう。待機姿勢とはその名の通りボールを待っている(待機している)状態の時の姿勢です。始まりの姿勢からしっかりとしておくことでより実践的なフォームを身につけることができます。
- 足を肩幅ぐらいに開き軽く腰を落とす。この時足に力が入りすぎず、しかしすぐに動き出すことができる体勢を探してください。
- ラケットは両手でもち利き手ではない方はラケットのイチョウ部分に添えるイメージで持ちましょう。
- グリップエンドがおへその上らへんにくるようにラケットを持ちましょう。
これで待機姿勢、準備は完了です!!
【フォアハンド素振りの手順(右利きの場合)】
- テイクバック: 打ちたい方向をイメージし、その向きに左足を一歩前に出し、半身になります。ラケットを持っているつもりで、右腕を後ろに引きます。この時、左手でボールを指さすようにすると、体の開きを抑えられます。
- 踏み込みと体重移動: 後ろ足(右足)から前足(左足)へ、グッと体重を移動させます。この体重移動のパワーがボールに伝わります。
- スイング(インパクト): 体重移動と同時に、腰を回転させます。その回転に腕が引っ張られるようなイメージで、タオルを前に振り抜きます。「手で振る」のではなく「腰で振る」意識が超重要です!
- フォロースルー: 振り抜いた腕は、自然に首に巻き付くような位置まで持っていきます。ここでしっかり振り切ることで、ボールに回転がかかり安定した力強い球を打つことができるようになります。
【バックハンド素振りの手順】
- テイクバック: 打ちたい方向に右足を一歩前に出し、半身になります。
- 踏み込みと体重移動: 後ろ足(左足)から前足(右足)へ体重を移動させます。
- スイング(インパクト): 左手が主導でスイングを開始します。右手は添えるだけ、というイメージです。左手でボールを押し出すように、前に大きく振り抜きます。
- フォロースルー: 振り抜いたラケットが、右肩の上に来るくらいまで大きく振り切ります。
🎥動画で自分のフォームを徹底比較!
- OK例: 膝が柔らかく使えており、腰の回転からスイングが始まっている。
- NG例: 膝が棒立ちで、腕の力だけで振ってしまっている(通称:手打ち)。
最初はゆっくりで構いません。一つひとつの動作を確認しながら、一日フォア30回、バック30回を目安に行いましょう。
3. すべてのボールに追いつくための「基本フットワーク3種」
ソフトテニスは「足を使い、手で打つ」スポーツです。どんなに良いスイングができても、ボールの落下点に入れなければ意味がありません。
- ① スプリットステップ:相手がボールを打つ瞬間に、その場で軽くジャンプして着地する動作です。これにより、次の動作への反応が0.5秒速くなります。すべてのプレーの「始動」となる、最も重要なステップです。まずはその場で軽くジャンプする練習を30回繰り返しましょう。
- ② サイドステップ:左右に振られたボールに追いつくためのステップ。カニ歩きのように、常にネットに体を向けたまま移動します。部屋の端から端までを20往復目標に。
- ③ クロスステップ:深いボールや、斜め後ろのボールに下がりながら対応するためのステップ。足を交差させながら、スムーズに移動する練習です。これも左右10回ずつ行いましょう。
【2週目〜1ヶ月 ステップアップ編】ボール感覚を磨く自主練メニュー4選
基本の型が身についてきたら、いよいよボールを使った練習に入ります。ボールとラケットが「友達」になるような感覚で、楽しみながら行いましょう。
1. ボールと一体になる!「ボールつき(リフティング)」
地味ですが、ボールコントロール能力を劇的に向上させる魔法の練習です。ラケットの面のどこに、どんな角度で当たれば、ボールがどう弾むのかを体で覚えることができます。
【レベル別チャレンジメニュー】
- レベル1: フォア面だけで、その場で30回連続でつく。
- レベル2: バック面だけで、その場で30回連続でつく。
- レベル3: フォア面とバック面を交互に使い、50回連続でつく。
- レベル4: 歩きながらボールつきをしてみる。
- レベル5(上級編): つくボールの高さを、高くしたり低くしたり、自在にコントロールしてみる。
最初はフレームに当たったり、あらぬ方向に飛んでいったりするはずです。でも、それでOK!失敗の原因を考えながら続けることで、ラケットの「芯」でボールを捉える感覚が自然と身についていきます。
2. 壁がなくてもOK!「一人トスでの打点確認」
壁打ちができる環境は、なかなかありませんよね。でも大丈夫。自分でボールをトスすれば、省スペースで打点の確認練習ができます。
【目的】
- 自分が最も力を入れて、安定してボールを打てる位置(打点)を見つける。
- 素振りで覚えたフォームと、実際にボールを打つタイミングを合わせる。
【やり方】
- ラケットを持たずに、ボールを利き手と逆の手で持つ。
- 自分の体の斜め前(1メートル先くらい)に、山なりに優しくトスを上げる。
- ボールがワンバウンドして、自分の腰から肩の高さの一番打ちやすい高さに来たところで、キャッチする。
- まずはこの「ベストな打点」でボールをキャッチする練習を繰り返します。
- タイミングに慣れてきたら、ラケットを持ち、実際に軽くボールを打ってみます。
※最重要注意点※
この練習は、必ず周りに人や車、家の窓など壊れるものがない、安全な場所で行ってください。公園など、少し広い場所が理想です。最初はフルスイングせず、ボールをラケットに当てるだけの感覚でOKです。
3. もし壁があるなら…「最強の練習相手・壁打ち」
もし近所にテニスの練習用の壁(壁打ちOKの公園など)があれば、有効活用しましょう!壁は、あなたが打ったボールを正確に、そして何度でも打ち返してくれる最高の練習パートナーです。
【壁打ち練習メニュー】
- ショートラリー: 壁の近くに立ち、フォアハンドだけでポンポンとラリーを続ける。(目標:50回連続)
- ロングラリー: 壁から距離を取り、実際の試合のように強く打ってラリーを続ける。(目標:30回連続)
- ボレーボレー: 壁に近づき、ノーバウンドでボールを打ち合う。反射神経が鍛えられます。(目標:50回連続)
4. サーブの成功率を8割決める「神トス練習」
試合で最初にボールを打つのはサーブです。そして、そのサーブの安定性は「トスの安定性」で8割決まると言われています。
【安定したトスを上げるコツ】
- ボールは手のひら全体で包むように優しく持つ。
- 肘や手首を曲げず、腕全体を一本の棒のようにして、肩を支点に真上に上げる。
- ボールを「投げる」のではなく、「そっと置いてくる」イメージ。
- 目標は、毎回同じ高さ、同じ場所にボールを上げること。
地面にタオルなどで目印を置き、毎回その真上にボールが上がるように、ひたすらトスを上げる練習を繰り返しましょう。これも家の中でできる最高の自主練です。
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自主練の効果を最大化する!上達を加速させる5つのコツ
同じ練習をしていても、意識の仕方一つで効果は天と地ほど変わります。以下の5つのコツを実践して、ライバルに一気に差をつけましょう。
1. 自分のフォームを「動画撮影」して客観視する
これが最速で上達するための秘訣です。自分の感覚と実際の動きには、驚くほどのズレがあります。スマホで自分の素振りやボールつきを撮影し、プロ選手やYoutubeにある動画と見比べてみましょう。「思ったより膝が曲がっていない」「テイクバックが小さい」など、修正すべき点が明確になります。
2. 「練習日誌」をつけて成長を可視化する
ノートを1冊用意し、簡単な練習日誌をつけましょう。書く内容は「日付」「やった練習メニュー」「できたこと」「次回の課題」だけでOK。「昨日よりボールつきが5回多くできた!」といった小さな成長を記録することが、モチベーション維持に繋がります。
3. トップ選手の試合動画で「イメージトレーニング」をする
トップ選手の動きを見ることは、最高のお手本になります。ただ何となく見るのではなく、「自分と同じ後衛の選手の、ボールを打つ前の足の動きを見てみよう」など、テーマを決めて見るのがコツです。良いイメージが頭にあれば、自然と体もその動きに近づいていきます。
4. 「小さな目標設定」で達成感を積み重ねる
「1ヶ月でレギュラーになる!」という大きな目標も大切ですが、それだけだと挫折しがちです。「今日はタオル素振りを50回やる」「ボールつきを20回連続で成功させる」といった、その日にクリアできる小さな目標を設定しましょう。この「できた!」の積み重ねが、あなたを強くします。
5. 常に「なぜ?」を考え、工夫する癖をつける
「なぜ今のボールはネットしたんだろう?→打点が後ろすぎたかな?」「なぜフットワーク練習をするんだろう?→一歩でも速くボールに追いつくためだ」。練習の目的や失敗の原因を常に考える癖をつけましょう。この思考力が、あなたを「ただ練習する人」から「考えて上達できる選手」へと成長させます。
【不安・疑問を解消】ソフトテニス初心者のQ&A
最後に、初心者が抱きがちな疑問や不安に、ソフトテニスを15年経験し、コーチも務めた私がお答えします。
はい、効果は絶大です!家を建てる時の土台づくりと同じで、最も重要です。正しいフォームが固まっていないうちにボールを打ち始めると、すぐに直せない悪い癖がつきます。また、日頃から素振りをすることで定着したイメージがあなたの成長を劇的に伸ばすきっかけになります。
また、その時にした方がいいことなどありますか?
もちろんです!筋肉痛がひどい時はしっかりと体を休めることが大切です。筋肉はトレーニングで傷つき、休んでいる間に修復され強くなります(超回復)。お風呂で体を温めたり、ストレッチを入念に行い体のケアに時間を使いましょう。
このような時にした方が良いことですか、トップ選手の動画を見て自分もできるというイメージを持つことや、これまでつけてきた日誌を見返すことで成長を感じる時間にしましょう。こうすることで次の練習に活かし、さらなる飛躍につながります。
カンペっ木を目指さないことがいちばんのコツです。「今日は疲れたからグリップの確認だけ」でOK!完璧を目指してしまうとできなかった自分にイライラしてしまい、練習してもその状態では身に付かず時間の無駄になってしまいます。ですので8割できたら良いやという気持ちを持つこと、また、好きな音楽を聴きながらする、SNSで練習記録を投稿するなど、自分が楽しんで取り組める工夫を取り入れるのがおすすめです。
まずは「ラケット」「シューズ」「ボール」「空気入れ」の4つがあれば十分です。特にシューズは重要。足に合わないものだとケガの原因になるので、必ずスポーツ用品店で試し履きをして、ソフトテニス用のものを選びましょう。
まとめ:あなたの努力は、決して裏切らない
ここまで長い記事を最後まで読んでいただき、本当にありがとうございます。
この記事に書かれていることを、すべて完璧にこなす必要はありません。
✅ まずは正しいグリップを覚え、毎日ラケットに触れること。
✅ そして、タオル素振りで体全体を使ったスイングを体に覚え込ませること。
✅ 最後に、自分の成長を信じて、楽しむ気持ちを忘れないこと。
今日から、この中のどれか一つでもいいので、始めてみてください。その小さな一歩が、あなたの未来を大きく変えるきっかけになります。
周りの経験者を見て焦る必要はありません。あなたはあなたのペースで、昨日より一歩でも前に進めばいいのです。コートでラケットを振るあなたの姿は、間違いなく輝いています。その努力が花開き、仲間と共に笑い合える日が来ることを、心から応援しています!